インフルエンザに対する治療薬として、抗インフルエンザウイルス薬があります。
具体的には、リン酸オセルタミビル(タミフル)、ザナミビル水和物(リレンザ)、ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(イナビル)、ペラミビル水和物(ラピアクタ)などがあります。
この中で、タミフルとリレンザは5日間の服用あるいは吸入を行います。一方、イナビルは最初の1回だけ吸入(2ボトル分)すれば完結する抗インフルエンザ薬です。
ラピアクタは、1回だけの点滴(約15分間)で完結します。
病院で処方された抗インフルエンザウイルス薬を発症から48時間以内に内服すると、発熱期間が通常1~2日短縮されます。一方、インフルエンザの症状が現れてから2日以上経過した場合、十分な治療効果を期待できません。そのため、早めに病院・クリニックに受診してインフルエンザの治療を受けることが大切です。
発熱、頭痛、関節痛・筋肉痛の対策として、解熱鎮痛薬を用います。鼻水には抗ヒスタミン薬、咳・痰に対しては、鎮咳薬や去痰剤の内服を行います。
インフルエンザ感染に伴って細菌による二次感染がある場合や、慢性呼吸器疾患・慢性心不全、糖尿病などの基礎疾患を有している方、高齢者で二次感染を起こす危険のある場合に、抗生物質を投与することがあります。
重症のインフルエンザ感染症の場合、全身倦怠感が強く消化器症状のため食事が取れず、水分補給が十分でないと脱水症となります。必要に応じて脱水症の治療のため病院で点滴療法を行います。
阪野クリニック
内科 循環器内科
いびき睡眠障害の治療
〒500-8178 岐阜県岐阜市清住町1-22
Phone 058-213-1199